松本にストレッチ専門店

柔軟性高め けが予防にも

筋肉を伸ばして柔軟性を高めたり、けがを予防したりするストレッチ。「セルフケア」が当たり前だと思っていたが、最近、首都圏を中心に専門店が急増し、先月、ポジティブストレッチの松本店が松本市大手2にオープンした。どんな施術をするのか興味を引かれ、同店を訪ねた。
取材に訪れた日は、同市里山辺の会社員、檀祐太郎さん(24)が初の施術の予約を入れていた。今年6月、「自然豊かな信州で子育てをしたい」と、埼玉県から家族で移住した檀さん。
希望して移り住んだとはいえ、縁もゆかりもない場所での生活はストレスもたまり、最近は肩凝りがつらいという。この日、檀さんが予約したのは、同店で一番人気の60分全身コース(6600円、初回割引あり)だ。
まずは下半身から。太ももの裏側のハムストリングのストレッチから始まり、殿筋、腰、股関節へと続く。1カ所の筋肉につき、伸ばした状態で約15秒間静止するのが基本的なやり方だ。
同店のセールスポイントは▽柔軟性のアップ▽つらい箇所の改善・予防▽競技力の向上。檀さんを担当したトレーナーの中村虎之助さん(21)は、「一見、同じように伸ばしているように見えるが、膝の角度や爪先の向きによって伸ばされる筋肉が違ってきます」と繊細さを強調。「お客さんとコミュニケーションを取りながら、要望に応えるようにしたい」と心がけている。
上半身のメインは「肩甲骨はがし」。肩甲骨の裏側に指を入れて外側に引っ張り、伸ばす施術。肩周りが楽になるといい、檀さんは「痛気持ちいい」とうなった。
全部で20種類以上のストレッチを行いコース終了。檀さんは「肩が楽になり、体全体も軽くなった」と笑顔。中村さんは「ストレッチは効果が長時間持続するのが特徴。体がどんどん良くなるのを実感できます」とPRした。
午前11時~午後7時。月曜定休。同店TEL0263・60・9004

施術受け感動 定着させたい
オーナー鈴木さん

同店のオーナーは自転車競技・マウンテンバイクのシドニー五輪代表で、現在はスポーツ自転車専門店「バイクランチ」(松本市新橋)を経営する鈴木雷太さん(50)。出張などで首都圏などに出向いた際、ストレッチ専門店で施術を受け、その後の体の好調さに感動。「松本にも同様の店を」と、名古屋市を中心に店舗展開するポジティブストレッチと契約。「今後、県内外に定着させたい」と意気込んでいる。