漫画家・鈴木ともこさん新著「山とハワイ」出版

松本市在住の漫画家、鈴木ともこさんが11年ぶりの新著となるコミックエッセー「山とハワイ上・下」(新潮社)を出版した。鈴木さんが現地で魅了された歴史や文化を深掘り。観光地の底流にある豊かな社会性を、全編カラーで読みやすく描いた。

ハワイの文化深堀り 興文堂でサイン会も

鈴木さんは、メジャーさゆえにハワイを敬遠していたという。行く気になったのは、「世界一大きい山」と言われるマウナロアと、秘境的なビーチの存在を知ったから。
実際に訪れると、自然に加え、人の生活や風俗に引かれた。「知れば知るほど奥深かった」。ハワイ語を学び、神話の世界にも分け入った。
魅力を新著に込めた。制作に5年。構成を工夫し、「夢中で読んだら歴史や文化が分かった」という読後感を目指した。
日系を含めさまざまな背景を持つ人々が互いを尊重し、一つの文化圏をなしているハワイ。「コロナ禍で分断が言われた今だからこそ知ってほしい」と鈴木さん。松本の暮らしも改めて大切にしたいと思ったという。
以前の自分も重ね、「ハワイなんてと思っている人にこそ読んでほしい」と話す。
出版記念サイン会が12日に興文堂の2店舗で開かれる。午前11時から平田店(松本市平田東2、TEL0263・58・0323)、午後2時からアイシティ店(山形村、TEL0263・97・3949)で。