【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#40 柿は医者いらず

山が色付いてくると、いろんな作物の収穫時期です。里芋やサツマイモなどは葉が枯れ始めるサインで教えてくれます。地下だけではなくて、樹上にも宝物がたくさんあります。そう、干し柿用の柿です。鳥と競争だ!
今日は、体験ほ場で一緒に大豆を育てる5家族の皆さんと柿の収穫です。
とても大きな柿の木なので、あらかじめ枝を根元で切って、地べたに置いておきました。おこちゃまでも手が届くように準備は欠かせません。
大騒ぎで取りまくります。でも、待って。絶対に食べちゃダメですよ。あの渋味を口に入れたら最後、大人になっても柿嫌いになってしまいます。
皮をむいて、へたの部分を縛ってつるせるようにしていきます。最近は専用の「柿クリップ」なるものが売っています。お子さんにも使えます。ひもは、稲刈りのバインダー用の余ったもの。ジュートひもでとても丈夫です。
作業のお供はけんちん汁です。柿の収穫前にみんなで掘った里芋で作りました。ハフハフ頬張りながら、つるし柿を仕上げていきます。
干して10日から2週間くらいで驚くほど甘くなります。
おいしくて、「柿は医者いらず」というくらいカラダにいい柿です。皆さんも干しませんか!
お茶請けにもいいですが、私はクリームチーズと一緒に赤ワインのあてにします。あー、楽しみ。毎年、干しきらないうちにフライングして嫁さんに怒られます。