「ままのてつなご@信州」設立1周年 オンラインで講座や交流会

県内の子育て中の母親らでつくる「ゆめサポママ@ながの」が運営するオンライン子育てサロン「ままのてつなご@信州」が10月、設立から1年を迎えました。ママのヨガ、助産師さんとのおしゃべり会、料理教室などさまざまな講座や交流会を家に居ながら、しかも無料で参加できます。

「孤育て」なくし気軽に気分転換を

サロンは平日の月、水、金曜午前10~11時、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って行います。
10月のベビーマッサージ講座は、NPO法人ロイヤルセラピスト協会(東京)認定講師の八木麻衣子さん(37、松本市)が担当し、県内各地の親子6組が参加しました。
八木さんは、赤ちゃんの肌のケアの仕方やベビーマッサージの効果などを伝えた後、人形を使ってマッサージを実演しました。全体の様子はパソコンのカメラで、手元はスマートフォンのカメラを使って配信。参加者がしっかり見えるよう角度調整をするなど、細かく配慮していました。
力の加減やマッサージする場所をゆっくり丁寧に伝えたり、自分の子どもの名前を入れた歌を歌ったりしながら、参加者と一緒に40分ほど行いました。「ママからのマッサージはリラックス効果があり、深い呼吸や深い眠りにつながります。赤ちゃんの時期だけでなく、大きくなってもスキンシップとして取り入れてほしいです」というアドバイスもありました。
初めて参加した野村佳子さん(塩尻市、子ども3カ月)は「自宅で気軽に参加できるのがうれしい。マッサージをしていてお通じが良くなったのか、途中でおむつを変えました。そんな時もこちらのカメラはオフにして、講師の映像や音は聞けるようにできたので便利でした」。山口有紀さん(長野市、同)は「地元が遠方で大人と話す機会が減っていたので、画面越しでも同じ立場の人と一緒の時間を過ごせて楽しかったです」。
八木さんは「赤ちゃんがいるママにとって、お出かけの準備が要らず気軽に参加できるオンライン講座は便利です。寒くなるこれからはますます外出がおっくうになるので、ぜひ活用してください」と呼びかけます。

核家族化などで「孤育て(孤独な子育て)」に悩むママが増えているところにコロナ禍が追い打ちをかけ、交流や外出の機会が減ってしまった─。そんな状況を少しでも変え、「ママと子どもたちの心のよりどころとなる場所をつくりたい」と昨年10月に立ち上げたのがオンライン子育てサロンです。
運営費は県の地域発元気づくり支援金を活用、ボランティア8人で運営しています。
参加者からは「楽しかった」「いろんなママと話せて気持ちが上がった」といった喜びの声が多数寄せられ、この1年で延べ1000人以上が参加しました。
ゆめサポママ@ながの共同代表の森田舞さんは「気軽に気分転換できる場として、多くの方に活用してほしい」と言います。
参加するには事前申し込みが必要。詳細や予約は = 公式ラインで。