北アルプス展望美術館で 中沢俊晴さん彫刻作品展

長年教職や教育関連の職に就く傍ら、彫刻制作に情熱を注ぎ、2018年に64歳で他界した中沢俊晴さんの初の作品展が10~13日、生前暮らした池田町の北アルプス展望美術館の安曇野ギャラリーで開かれる。「彼の作り出した彫刻の世界を大勢に味わってほしい」と、親交のあった有志でつくる実行委員会が企画した。
中沢さんは美麻村(現大町市)に生まれ、大町高校(現大町岳陽高)を卒業後、信州大教育学部美術科で彫刻を専攻。教員として塩尻中、信明中(松本市)、大町南小などに勤務し、旧中土小(小谷村)と高瀬中(池田町)で校長を務めた。
作品は、主に中信美術展や県美術展(県展)などで発表。15年の県展で知事賞を受け、審査員をしたことも。中信美術会副委員長などを務めた。
今展では中信地区の小中学校などから借りた作品も含め、全46点(石こう21、木彫25点)を展示。人体の曲面の美しさを捉えた初期作品から、体の膨らみのある部分をあえてえぐって強い印象を与えるなどし、人の内面の迷いや苦悩を感じさせる中期、晩期の作品まであり、表現の進化が見て取れる。
作品集(非売品)も作成。大学の専攻が一緒で、今展の準備を中心になって進めた一人の清沢龍美さん(69、松本市波田)は「(作品集に収めるために写真を撮っていると)妥協せずに作っていることが分かった」と話す。
午前9時~午後4時半(13日は3時半)。借用品などを除き、展示作品を無償で譲る(美術館や学校、教育機関などを優先)。希望者は12日までに用紙に記入し、会場で提出する。