初「松本城の日」記念品配布に120人が列

国宝松本城の世界遺産登録への機運を盛り上げようと松本市などが制定し、初めて迎えた「松本城の日」の10日、松本城公園で記念品の配布や記念切手の販売が行われた。市が3日から実施した「国宝松本城Week(ウイーク)」の最終日。海外からの観光客の姿も多く見られた。

海外観光客の姿 記念切手販売も

クリアファイルとメモ帳をエコバッグに入れた記念品は、松本城開門に合わせ午前8時半から配り、市立博物館前に120人ほどが列を作った。用意した500袋は1時間半ほどでなくなった。
記念品を受け取った勝野京子さん(浅間温泉)は「松本城は大好き。特に雪のアルプスと城の姿を世界中の人に見てもらいたい」。国が新型コロナによる海外からの渡航制限を緩和する以前から、日本の旅を考えていたというオーストラリアから訪れた夫婦は「日本は2回目だが松本は初めて」と笑顔を見せた。
日本郵便は「松本城の日」を記念した切手シート(84円切手10枚)を同日発売。松本市の木版画家塩入久さんが提案し、絵を描いた。1000セット作り、中信地区の一部郵便局などで取り扱っている(1330円)。本丸庭園では日本郵便から市へ切手シートの贈呈式が行われた。
市松本城管理課長の勝山裕美さん(56)は「(3~10日の)期間中、国内外から大勢の皆さんにお越しいただき本当に良かった。(催しには)多くの市民に関わってもらった。城を通じて市民のつながりが広がっていくよう、これからも頑張りたい」と話す。国宝松本城Weekは来年以降も続ける考えだ。

二十六夜神例大祭 3年ぶり通常実施

国宝松本城の本丸庭園で3日、城の守護神の祭典「二十六夜神例大祭」が行われた。昨年、一昨年はコロナ禍で神事などに限定しており、通常の形での実施は3年ぶり。
城の保全活動などを行う松本古城会の主催。天守6階に祭られているご神体を庭園に遷座して祭壇を設置。約100人が参列し、城の安泰を祈願した。
東京都市大塩尻高校(塩尻市)1年の上條凜さん(15、松本市里山辺)が神楽「浦安の舞」を奉納。一人で舞うのは初めてといい、「緊張したが、練習した通りに舞えてよかった」と、ほっとした様子だった。
事務局長の丸山貞壽さん(78)は「(二十六夜神祭は)お城の守り神の重要な祭り。お城とともに市民の力で守っていくことが大事」と話していた。