【なないろキッズ】 #78 習い事は関心度に重点を

「発達障害のある子に向いている習い事は何がいいですか?」といった質問をよくいただきます。発達障害のある子どもに向いている習い事は「これです」というのは特にありません。お子さんが興味を持ってやりたいと思うものをやってみることをお勧めします。
習い事は原則として、本人が興味を持ってやりたいと思うものをやり始めて、やってみて合わない、面白くないと感じて本人がやめたいと言い出したら、さっさとやめるというのがよいと思います。
時々「本人がやるといった」「3年間は続けると約束したのにすぐやめたいというのを許すわけにはいかない」といったことも聞きますが、やってみて実感する「合う」「合わない」があるので、いくら本人がやると言い出して続けると約束したからといってそれを絶対に守らなきゃいけないということはないのです。
やってみて思っていたイメージと違ったということがあった時に、軌道修正できるのも大切なスキルといえます。ただでさえ学校などで疲れて帰ってきてからの、わずかな余暇時間にやる習い事です。子ども時代の貴重な時間でもあります。面白くないことを義務的に漫然とやり続けることで得るものは何もないと思ってください。
ただし、習い事が「合わない」と感じる中には、やり方や人を変えることで楽しめるようになることがあります。やり方では、例えば対面マンツーマンか、グループレッスンか、オンラインかによってやりやすさが変わります。厳しめで技能の上達を重視するのか、緩い雰囲気でその時間を楽しむことを重視するのかといったレッスンの方針でもかなり変化します。
また担当の先生との相性にも大きく左右されるので、担当の先生を替えることで見違えるように楽しめてやる気がアップするということもあるかもしれません。