松本市が対面とオンラインで離乳食教室

状況に応じて使い分けて

松本市は10月から、離乳食教室と1歳児教室をオンラインと対面の「ハイブリッド」で行っています。北部保健センター(元町3)で生後5~6カ月の子どもを対象に開いた初期離乳食教室を取材しました。
当日は会場に2組、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使うオンラインには13組の親子が参加しました。講師は保健師、管理栄養士、歯科衛生士の3人。iPad(アイパッド)のカメラと会場に向けて話をしました。
それぞれ話が終わったタイミングで「質問のある方はチャットでお願いします」と、オンライン視聴者に呼びかけます。すべての講義が終わったところで、チャットと会場から出た質問を紹介し、担当者が答えました。
この日は質問が少なかったため、よくある質問と回答をいくつか紹介して教室は終了。その後、会場にいるママたちは保健師と個別相談などをしました。
会場で受講した、共に長男(5カ月)を連れたママ(40)は「日中はいつも2人きりなので、対面を選びました。買い物以外で子どもも外出できる良い機会だと思います」。もう一人のママ(39)は「迷いましたが、コロナ禍で外出していなかったので話がしたくて対面にしました。人数制限があるので安心して参加できます」。
健康づくり課の米山恵係長は「オンラインだと会場から遠い地区に住んでいる人や、子ども連れで来るのが難しい人も参加できます。自分を映すカメラとマイクを切れば、講座を聞きながら授乳もできるし、子どもが泣いていても周囲を気にせずに済みます。パパも一緒に参加するケースもあります。気軽に参加してください」。

市は2020年2月まで各保健センターで離乳食教室を開いていましたが、コロナ禍で3月から中止に。再開を望む声に応えて、同年11月に県内で初めてというオンラインによる初期離乳食教室をスタート。12月には中期を、21年1月からは後期も始めました。
今年9月までオンライン開催のみでしたが、10月からは対面を望むママのために各教室の定員を10人にして、両方で開催しています。
開催日は市のホームページに掲載。申し込みは保健センターでの受講希望者は電話で、オンライン(定員なし)は同サイト内から。