【ガンズリポート】4位で今季終了 「1差」埋めきれなかった1年

最終戦は山雅らしく 相模原に無失点で勝利

「守備をベースにチームをつくってきた」と名波浩監督(49)。昨季J2は71失点だったが、今季は33失点と大幅に減り、「相応の成果は出た」と総括した。ただ、それだけに「2試合で8失点は、思い描いていなかった」と、シーズン最終盤での崩壊への無念さも吐露した。
守備のおかげで上位争いができたことは、数字が語る。33失点はリーグ3番目の少なさだった一方、46得点は同8位。20勝のうち、1-0か2-1の1点差が17勝を占めた。
ただし、失点最少のいわきFCが優勝し、2番目の藤枝MYFCが2位だった。頼みの綱の守備でも及ばなかったことが、昇格に届かない要因だった。
最終戦の先発でキャプテンマークを着けたのは、DF大野佑哉(26)だった。31試合に出場し、2700分余りプレー。フィールドプレーヤーでは、MF下川陽太(27)に次いで長かった。
試合を重ねるごとに落ち着きが出て、3バックの真ん中で守備を統率した。「個人的には、コーチングも含め、自信を持ってプレーできるようになった。経験をつなげていかないといけない」
最終的に藤枝との勝ち点差は、わずか1だった。「1差を埋めきれなかった1年」と名波監督。それぞれが課題を見つめ、シーズンオフを迎える。