信州まつもと空港から宮古島へ 中高生を視察派遣

互いの地域結ぶ交流窓口に

青い海。暖かい気候。南国・沖縄県宮古島市で12~14日、中信地区の中高生と現地の高校生が交流を深めた。
松本青年会議所(JC)企画の信州まつもと空港の将来像を描くプロジェクトの一環。魅力的な海がある宮古島と、雄大な山々が望める松本との新規路線就航の実現も視野に入れ、世界屈指の観光ルートの実現を目指す。
プロジェクトメンバーの生徒10人は、2回のワークショップを通じて、信州まつもと空港の将来像を考えてきた。同JCがフジドリームエアラインズ(FDA)の機体を借り、関係者ら約80人で宮古島を視察した。
宮古の高校生が用意したSDGs(持続可能な開発目標)修学旅行などの体験を通して、生徒たちは何を感じたか。同行取材した。

信州まつもと空港の将来ビジョンづくりのための、松本JCによる宮古島市への視察団派遣では、現地の空港視察や地元の高校生との交流を行った。松本の中高生が、理想の空港像を膨らませた。
宮古島市は宮古島、下地島など宮古列島の島々で構成される。「空港から、リゾート、はじまる」をコンセプトに掲げた下地島空港では、施設内の飲食店などを見学した。建物は水上ラウンジや解放的な空間を意識した、リゾート感あふれる造りが特長。生徒らは「木や水、緑を空港内に取り入れている」「おしゃれでワクワクする雰囲気」などと感じた。
宮古総合実業高校の商品開発授業メンバーが企画した「SDGs修学旅行」も体験した。ビーチクリーン(海岸清掃)やシャコ貝養殖などを通して、海洋ごみ問題の深刻さ、養殖漁業の大切さなどを学んだ。
海岸のごみは飲料缶、ペットボトル、蛍光灯、発泡スチロールなどの家庭ごみや、海外で捨てられたとみられるごみもあった。
信州大附属松本中学校2年の小尾日和さん(13)は「きれいなイメージがあったので、ごみの多さに驚いた。海洋ごみ問題は現地の人だけでなく、日本全体、世界中で取り組むべき問題だと実感した」と話した。
ビーチクリーン活動をした人には、エコ活動を行った市民や観光客に配布される地域クーポン「理想通貨」が配られる。生徒たちは土産の購入費などに充てた。
シャコ貝養殖体験では、養殖が食料確保につながること、使わない貝は再利用されていることを知った。
貝を使ったランプ作りは、ビーチクリーンで拾ったシーグラス(ガラス片)や貝殻、マイクロプラスチック、不要となったシャコ貝の殻を活用。個性豊かなシェルランプが完成し、一度捨てられた物が、それぞれの宝物となった。
鉢盛中学校2年の鈴木更沙さん(14)は「まつもと空港が、地域通貨や環境学習を取り入れ、若者が身近に感じる空港になれば。地域交流の窓口になってほしい」と話した。
自分の地域の環境を守ることは、友人の地域を守ることにつながる。生徒らは「水と友情の循環でお互いの地域を守り合っていきます」と共同メッセージを掲げた。