冬のダイヤモンドの中で火星が共演(飯山市)

火星が「冬のダイヤモンド」の中で輝く未明の星空。東(左側)の地平線から淡い黄道光が立ち昇る=ニコンD5、ニコンAF ニッコール8ミリ(画角360度)11月7日午前4時53分 飯山市関田峠

夜空の輝く宝石に淡い黄道光

冬の星座の輝きが美しい季節を迎えた。7日未明、飯山市の関田峠で「冬のダイヤモンド」の中で輝く惑星の火星と淡い黄道光が絡む撮影に成功した。
「冬のダイヤモンド」は、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲルの1等星を結んだ六角形。
現在、火星はダイヤモンドの中にあり12月1日、2年2カ月ぶりに地球に最接近。マイナス1・9等級の明るさで輝き、観望や撮影の絶好のチャンスだ。
合わせて注目したいのは、オリオン座の1等星のベテルギウスとシリウス、プロキオンからなる「冬の大三角形」。これに相対するようなベテルギウス、アルデバラン、火星を結んだ赤ら顔の「大三角形」も見応えがある。火星の軌道は、この後ダイヤモンドから外れ「赤い大三角形」の観望は今限定だ。
全天に輝く1等星は21個。日本では16個見える。南半球のカノープスが冬の星座と共演する時間帯は同時に8個の1等星が輝く豪華版の星空となる。
撮影は、太陽の通り道の黄道に沿って淡い光が立ち昇る未明に行った。三角すいの明るさを増す黄道光が新しい朝をエスコートした。
(丸山祥司)