松本国際高3年髙橋勇翔さん 砲丸投げ県記録更新

松本国際高校(松本市)陸上競技部の髙橋勇翔(はやと)さん(18、3年)が、10月に千葉県で行われた国際武道大の競技会で、男子砲丸投げ(6キロ)の長野県高校記録を樹立した。これまでの記録を20センチ上回る15メートル21。「さらにレベルアップしたい」と意気込む。
小学生の頃は空手に励み、開成中学校に入学後は「その体力づくりのため」陸上部に入部した。砲丸投げを始めると記録が伸びるのが面白くなり、陸上に集中。2019年に出した県中学記録は今も残る。
高校では全国高校総体での優勝と県高校記録更新の二つを目標に掲げた。しかし、今夏の全国総体は予選敗退。「何としても県記録を」と粘り強く練習を重ね、今季最後の記録会で自己ベストを35センチ上回る好記録をたたき出した。
「投げた時にはあまり良くない気がしたが、15メートルラインを超えていたので安心した」と 髙橋さん。部顧問の織茂大地教諭(25)らスタッフの助言や、互いに良い刺激を与え合ってきた仲間の存在も大きいとし、自分の動画を見て「まだ伸ばせる」と手応えも感じたという。
卒業後は大学に進学予定。「大学や一般では砲丸の重さも変わる(7.26キロ)。強豪校で荒波にもまれながら技術を付け、レベルアップして記録を伸ばしたい」と 髙橋さん。次の目標は「全日本インカレ出場と県一般記録の更新」ときっぱり。さらなる飛躍が楽しみだ。