安曇野市の堀さん 田淵行男記念館で樹木の表情捉えた写真展

安曇野市の田淵行男記念館(豊科南穂高)は12月27日まで、同市の写真家、堀勝彦さん(87、豊科)の写真展「樹々(きぎ)よ」を開いている。樹木が題材の20点を展示。6日、堀さんと、同館の中田信好館長(61)の対談も行われた。
会場には、足元に若木を宿した「六本のブナ」や、志賀高原で撮った「夏木立」、3本の木に樹氷が付いた「三姉妹」など、樹木のさまざまな表情を捉えた作品が並ぶ。
堀さんは東京都生まれ。太平洋戦争中に松本市里山辺に疎開し、その後、信州大を卒業。信濃毎日新聞写真課勤務を経て1967年、フリーに。以降、ヒマラヤやアマゾンなどを探検する傍ら、県内各地の自然写真を手がけ、昆虫の観察にも力を入れる。今春まで「安曇野写心塾」を主宰した。
子ども時代に最初に登った美ケ原は、これまでに1000回は訪れたと言い、「1人で山に入り、好みの木のそばに座っていると、話をしてくれる気がする。それが楽しくて何度でも同じ山に行く」と話す。
対談では、展示作品や昆虫についてなど幅広い話題に触れた。展示の一つ「厳冬」は、雪や風を受けて倒れそうになりながらも頑張る1本の木を捉えた作品で、「どうか切らないで、と(私が関係者に)頼んだ木」と紹介。山岳写真家で昆虫研究家の故田淵行男さんとの約40年にわたった交流にも話が及んだ。
午前9時~午後5時。祝日以外の月曜日休館。高校生以上310円。同館TEL0263・72・9964