雷鳥写真家高橋さん自選展

安曇野市の安曇野山岳美術館(穂高有明)は10日まで、写真展「雷鳥写真家高橋広平自選展」を開いている。ニホンライチョウとその生態系をテーマに活動する高橋さん(45、穂高)が撮りためた作品の中から、自ら選んだ26点がテーマごとに並ぶ。
高橋さんは、自身が写真を撮る行為を、「カメラを携えて行うライチョウとの対話。作品は、その過程で生まれる」と、ライチョウありきの立場を話す。2007年に偶然出会って以来、育んできた愛情を作品に投映させている。
近作「肉迫」の中には、抱卵中の母鳥から2メートル弱の場所に身を置き、生まれたばかりのヒナたちを捉えた4枚がある。「母鳥とは目が合っているが、気配を消していたら容認してくれた。結果、ヒナたちが最初に目を合わせたのは私」と笑う。免疫力を得るため、最初に母のふんを食べる様子などもある。
他に、生態を調べ、月の出現位置を考え、耐えられるぎりぎりの寒さの中で厳冬のライチョウたちを撮った「月下に集う」や、絵画的に撮れたと自負する「飛翔」、高橋さんの作品の代名詞ともなっている冬羽のライチョウ「大福」などが並ぶ。
日本自然科学写真家協会会員。ニホンライチョウが減っていくことを危惧し、県自然保護レンジャーにも加わる。雷鳥の木彫りも制作し、会場に置いている。
午前10時~午後4時。木曜休館。一般700円、中高生300円。同館TEL0263・83・4743