100年前のライチョウも信大で企画展

松本市旭3の信州大中央図書館で27日まで、企画展「信濃博物学の夜明けと長野師範学校」が開かれている。100年以上前に採集されたライチョウの剥製8点を展示。「極めて貴重な資料」で、剥製からDNAを抽出し、100年前の遺伝子の分析を進めている。
同展は信大大学史資料センターなどが主催。信大の前身の一つ、松本女子師範学校の初代校長だった矢澤米三郎(1868~1942年)のライチョウ研究などを取り上げた。矢澤が師範学校の教員時代に採集し、教育資料として保管してきたライチョウや、高山植物の標本を紹介する。
展示したライチョウの標本は、1917(大正6)年~20年に採集した7羽と、明治期(年不明)に採集した1羽の計8羽。ライチョウは季節に応じて体色が変化する「換羽」を行う。春毛、夏毛、秋毛、冬毛の2羽ずつだ。
信大は、自然科学館に収蔵されている40点以上のライチョウの剥製からDNAを抽出し、遺伝子型の解析を行っている。これらの剥製の大部分は、北アルプスから御嶽山にみられるタイプの遺伝子型。千島列島で採集した剥製もあり、その遺伝子型は日本と大陸をつなぐ「集団」の可能性があるという。
信大副学長で附属図書館長の東城幸治さん(51)は「ライチョウの過去を調べると、タイムマシンと同じ価値がある。私たちが想像つかないような価値を高めてくれる要素がある」と話している。
中央図書館の開館は午前8時45分~午後10時(土日曜・祝日は午前10時~午後7時)。問い合わせは大学史資料センターTEL0263・37・3531(平日午前9時~午後4時)