整理収納アドバイザー・佐藤さんに聞く-子ども用品の片付け法

小さい子どもがいて、片付けても片付けても部屋がきれいにならないというママパパはいませんか?特に年末や学期末は保育園や学校から持ち帰る物も増え岡田)に、子ども用品の整理、収納方法を聞きました。

★持ち帰った絵や作品
絵の大きさはまちまちですが、A2サイズ(42×59・4センチ、A3の2倍)のクリアファイルを購入しておき、そこに入れていくといいです。ひとまとめにできるので、絵を入れるたびに昔の絵を見返せる良さもあります。
造形物は写真を撮り、データで作品集やアルバムにするのがお勧めです。写真に残すことで手放しやすくなります。
子どものお気に入り作品などは話し合って厳選し、部屋の一角にコーナーを作って一定期間飾るのもいいでしょう。次のお気に入りがきたら入れ替えるなど、ルールを設けておくと良いです。

★持ち帰る備品
普段は学校に置いてある鍵盤ハーモニカや習字道具などは、意外と場所を取り困るケースも。それに備えるには「あらかじめ置くスペースを作っておく」ことです。
仕切りのある棚やカラーボックスが便利。リビングや子ども部屋に用意するとよいでしょう。鍵盤ハーモニカなど枠に収まらない物は、定位置を決めて収納します。新学期が始まる時に、すぐ取り出せる環境をつくることが大切です。

★おもちゃ
なんだかんだで増えてしまうおもちゃは、最大の悩みです。学年や環境が変わる年末、年度末は整理がしやすい時期。チャート図と次のポイントを参考に整理してみてください。
(1)箱に戻しやすくするため大まかにおもちゃの種類を分ける。
(2)箱に入れるおもちゃは詰め込み過ぎない。
(3)毎日使う「マイブーム」ボックスを用意する。
(4)工作セットを作りすぐに使える環境をつくる。
収納場所は子どもと確認しながら戻す場所を決め、定期的に見直しましょう。なかなか片付かない場合は、場所や収納方法を変えてみてください。

★子どもの所有物を減らす時の注意点
必ず「本人に確認」してから行いましょう。勝手に処分すると、心に傷をつくってしまう子もいます。
子どもに聞いても減らせない場合は、「選択制にして残す物を選ばせる」「使っているかいないかを聞き、使っていない物は段ボールなどに入れ、生活の場と距離を置いた場所へ移す」というやり方をしてみてください。
移動した物も、年1回など定期的に見直し、量も「1箱まで」などと決めておくとよいでしょう。

★親子に伝えたいこと
中学3年と小学6年の男の子を持つ佐藤さん。元々片付けは苦手でしたが、「何とか変わらなければ」と整理収納アドバイザーの資格を取得。以降、各家庭をサポートしています。
「片付け具合の心地よさは人それぞれ、夫婦や親子で意見が違うのは当たり前です。とかく子どもが小さいと親の考えを押し付けがちですが、しっかり話をして子どもが納得することが大切です。家族みんなで一緒に考え、居心地の良い安心して暮らせる空間をつくってほしいと思います」

【さとう・まみ】整理収納アドバイザー「なな色」代表。同アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリスト。活動や問い合わせはウェブサイト