卒寿記念「わっはっは音頭」で大月さん夫婦CDデビュー

明るい未来へ続く二人の旅路

「朝起きたらねわっはっは箸が転んだそれがどうしたおかしくないのはおかしいね」-。
松本市笹部3の大月一夫さん(90)と幸子さん(83)夫婦が歌う「わっはっは音頭」の一節だ。この「わっはっは…」と、もう1曲を収めたCDが24日、キングレコード(東京都)から発売される。
作詞家の岩淵順子さん(同市宮渕本村)が代表を務める「日本・ふるさと歌の会信州支部」に加入し、歌の練習を始めて5年ほど。「二人に歌ってもらいたい」と岩淵さんが強く勧め、一夫さんの卒寿(九十歳)記念でCD化が実現した。
「一日として同じ日はなかった」と振り返りつつ、「明るい未来に向かって」続く二人三脚の旅。歌からおかしさと、ほのぼのとした雰囲気が伝わってくる。

作詞の岩淵さん新たな歌詞追加

CDになる大月一夫さんと幸子さんの「わっはっは音頭」。歌詞は5番まで。1、3番は一夫さん、2、4番は幸子さんが担当し、5番はデュエットだ。このうち、3番は孫との交流を歌った「雨降ったらねわっはっは蛇の目傘など昔語りよ迎えは爺ちゃん軽トラさ…」。
5年ほど前、岩淵順子さんが作詞し、作曲家の原賢一さん(一昨年死去)が作曲。その頃の歌詞は4番までだったが、岩淵さんは、大月さん夫婦に歌ってもらう構成にするため昨年、3番の歌詞を増やしたという。
カップリング曲は「今日の日は今日」で、幸子さんがソロで歌う。

歌を始め約5年 感謝の思い込め

一夫さんは松本市の田川小学校の校長を務めるなど長く教員生活を送り、社会教育にも関わった。退職後は島立地区福祉ひろばで20年以上勤務した。この間、趣味の手品で福祉施設を訪問するなどの活動を続けてきた。幸子さんは小学校の教員を務めた後、20年ほど民間の教育機関で働き、子どもたちと接した。
歌との関わりは、まだ5年ほど。一夫さんと松本深志高校の同期生だった小松宏彰さん(91、安曇野市三郷温)から日本・ふるさと歌の会への参加を勧められた。当初は「ハーモニカは吹くが歌はやらないと断っていた」(一夫さん)が結局、夫婦で参加。原さんからも直接指導を受けた。
昨年からCD化の話が進んだ。「歌う人と聴く人が心の交流ができる。そんな人に歌ってもらいたい。私の心の中の願望を二人が受け止めてくれた」と岩淵さん。幸子さんは「最初は理解するのが難しかったが、(岩淵)先生の思いと私の受け止めが合った」と話す。
録音は10月初め、松本市音楽文化ホールで行った。CD制作に当たっては、ジャケットにおいの結婚式の写真をあしらい、中面の「わっはっは音頭」の歌詞の背景には、一夫さんの手品の様子や両親、親戚の人たちなどの顔写真を並べた。これまで大勢の人のお世話になったことに対する「感謝の気持ち」を込めた。
CD完成に、幸子さんは「年相応に頑張って歌っている、そういう感じ」と控えめ。一夫さんは「自分たちの歌が皆さんに喜ばれ広がっていけばいい」と期待している。

CDは1400円。Amazon(アマゾン)で取り扱う。問い合わせは大月さん(TEL0263・25・1858)、日本・ふるさと歌の会信州支部=岩淵さん(TEL0263・36・2405)へ。