先代旅立ち2年…大人気モデル猫2代目「奈々」デビュー

先代似の2代目 成長楽しみに

10年以上前から県内外のイベントや観光地に出かけ、モデル猫として大人気だった「みいこ」が、15歳を前に亡くなって2年。2代目となる「奈々」がこの秋、デビューした。
木曽町福島で写真館を営む岡本敦史さん(62)が飼い主。みいこを見送った後、寂しい日々を送っていたが、この夏、新たな出会いが訪れた。町保健所の譲渡会で目に留まった、みいこそっくりの猫。病気のように見え、とても弱っていたところを引き取り、家で看病した。
回復してきた奈々を連れ、10月末からイベントに出かけ、シャッターを切る。行き先のあちこちで「みいこちゃん?」と聞かれ「奈々ちゃんです」と紹介する岡本さん。ファン待望の2代目と共に新しいページを刻み始めた。

失意の中出会い

子猫の時に拾い、2008年からイベントや観光地に出かけ、みいこの写真を撮ってきた岡本敦史さん。20年5月、感染症で亡くしてからの2年間は、虚無感にさいなまれていたという。
どんなポーズにも応えるスーパーモデルだったみいこは、岡本さんの心の支えでもあった。「代わりはいない」と探すつもりもなかったが、今年7月、“虫の知らせ”のように出かけた木曽保健所の収容猫譲渡会で、みいこにそっくりな猫がいた。2、3歳だろうか。病気のような姿に心を痛め、引き取った。
病院で糖尿病と診断され、看病を始めた。出会った7月にちなみ「奈々」と名付けた。当初は、なでると毛がごっそり抜けてしまうほどだったが、3カ月たつと毛のつやも良くなり体重も増えた。

活動機会徐々に

ここ数年、イベント会場などに出かけシャッターを切る気持ちになれなかった岡本さん。「また一緒に行けたら」と10月末、奈々と初めて塩尻市のハロウィーンイベントに行った。体調を崩さないか、人を怖がってパニックにならないか|など心配したが、意外と落ち着いていた。その後、松本市や南木曽町のイベントにも出かけて撮影した。
今月15日、奈々を連れて奈良井宿と木曽平沢の漆器店へ撮影に。逃げ出してしまうアクシデントもあったが、その後は落ち着きを取り戻した。カメラを見つめるうぶな表情が愛らしい。
今後は奈々の体調に配慮しながら一緒に出かける機会を増やしたいという。「立ち居振る舞いがみいこに似ていてうれしい。みいこが出会わせてくれたと思うくらい。縁は不思議なものですね」と岡本さん。自身も周囲も癒やし楽しい気持ちにしてくれる、2代目モデル猫の成長を楽しみにしている。