ウサギの新キャラで飛躍期す岩井さん

信州の魅力 キャラクターとともに発信

ミッフィーやピーターラビットなど、ウサギの人気キャラクターがたくさんある中、新たなウサギのキャラクターで事業化を夢見る男性がいる。東京都の会社員、岩井佑介さん(35)だ。
もともとウサギ好き。イラストレーターと共同で新キャラクターをデザインした。かわいらしいウサギ3きょうだいだ。今後特徴を練り上げ、事業展開を構想していく。
「やりたいことを自由にやってみよう」と昨年8月から、東京と塩尻市で「2拠点生活」を始めた。県外のIT事業者らが県内で事業を試みる県の制度「おためしナガノ2022」を活用。塩尻市では起業家支援などをする施設「スナバ」を利用している。
キャラクター設定にも2拠点生活を盛り込むという。卯(う)年に新キャラが飛躍するか─。

塩尻と東京 2拠点の面白さ4こまの漫画に

岩井佑介さんが計画中のウサギの新キャラクターは、どのような世界観でつくられていくのか─。ウサギ3きょうだいと、2拠点生活を送る独身男性の、ほのぼのとした日常を描くショートストーリーが軸になる。
3きょうだいは5歳の長女、3歳の長男、1歳の次女の組み合わせ。名前はまだない。長女は天真らんまん、甘えん坊なスイーツ好き。真面目でシャイな長男、しっかりもので運動好きの次女。性格や見た目のバランスにこだわった設定だ。「こんな子どもと生活したら楽しいだろうな、という思いも盛り込みました」と岩井さん。
8月に塩尻で生活を始めてから、東京との違いをさまざまな場面で感じているという。「例えば、スーパーに置いてあるズッキーニ。都内の物と同じ値段ではるかに大きくて、驚きました」
こうした「驚きの実感」は、ショートストーリーにも反映させる。東京と信州の天候の違い、都会の良さと自然の良さ、活動拠点「スナバ」で出会った人々との出会いから得た刺激─など、いずれも東京の暮らしだけでは気付かなかったことだ。まずは何らかのメディアで、4こま漫画形式で発表する方針だ。
信州の観光地を巡ると、「どこにいても、どこを運転していても山が見える」ことが新鮮だという。山の表情の違いや自然の豊かさに大きな魅力を感じた。ショートストーリーを通して、「長野県の良さ、2拠点生活の面白さなどが伝えられたら」と考えている。

同僚の姿に刺激地域活性も夢に

出身は愛媛県。上京し、サービス業の仕事に就き、現在も続けている。2拠点生活の場として塩尻を選んだのは、会社の同僚が先に2拠点生活を始めていた場所だったからだ。「やりたいことをやっている同僚の姿に刺激を受けた」
岩井さんは、動画投稿サイトやツイッターなどのSNSで、動物の動画を見て、仕事の疲れを癒やしていた。中でもウサギのかわいさにひかれた。犬や猫に比べて飼う人が少ないウサギの魅力を、何かで伝えたい─と漠然と考えていた。「ウサギのキャラクターはたくさんいるが、2拠点生活をするウサギはいない」と思い付いた。
ショートストーリーは今年中に発信したい考え。ストーリーを通じて、2拠点生活や移住について知ってもらい、信州の活性化につなげたいという。企業とのコラボや商品化なども見据える。「自分のやっていることで長野県を盛り上げていけたら」と夢が膨らむ。