中信で活動の社労士らGHガイド出版 

地域共生へ役立てて

少人数の障がい者が共同で生活する、グループホーム(GH)。その開業や運営のノウハウを、中信で活動する社会保険労務士ら4人が1冊の本にまとめ昨年12月、出版した。著者らによると、開業から事業展開、リスク管理まで網羅した本は珍しいという。「自分たちの専門知識やノウハウが社会・地域貢献にも役立てば」と願っている。
書名は「障害者グループホーム開業・運営ガイドブック」。日本法令刊、A5判、416ページ。特定社労士の山本亨さん(55、塩尻市大門五番町)、開業支援コンサルタントの小口正史さん(32、下諏訪町)、税理士の御子柴仁さん(45、同市広丘吉田)、特定行政書士の宮澤優一さん(47、松本市波田)の4人が共著者だ。
GHの実務をかみ砕いて解説。経営者の声や失敗事例も豊富に紹介した。既に開業している人が、事業内容を見直す場合にも使えるよう工夫した。
山本さんが社労士として携わる介護・福祉事業の大心(同市双葉)が2019年、小口さんを担当者として障がい者GHの開業支援を手がけた。これが出版につながった。
山本さんは、GHについて広く知ってもらうことに、社会的意義を感じた。寄稿などを通じて付き合いがあった日本法令に書籍化を提案。知り合いで福祉分野に詳しい御子柴さん、宮澤さんにも協力を依頼した。
大心の古見山裕太社長(39)と小口さんによると、理解の深まりや定義の変更で、障がい者は増えているという。国が地域共生を打ち出し、空き家の有効活用といった需要もあって、GHは注目を集める。一方で運営には広く深い知識が必要で、失敗例も少なくない。
宮澤さんは「障がい者と健常者の垣根はまだ高い。GHの普及で障がい者がもっと地域に溶け込み、共生が進むといい」と話す。
「ガイドブック」は3960円。全国の書店で扱っている。問い合わせは山本さんの社労士法人アンカーTEL0263・87・6058