県内初スーパー内「子ども食堂」

コロナ禍や急激な物価高騰の中、困窮者の支えとなる「子ども食堂」。松本市では、県内初で全国でも珍しいという、スーパーマーケット内での開催が関心を集めている。食品販売の現場で配布もするという、相反しても見える試み。その狙いとは。
14日、バロー南松本店(村井町北)で開いた、2回目となる「信州こども食堂 」。店舗内の空きテナント部分(約50平方メートル)と通路を利用。大人300円の参加費で、食品配布を受けられるほか、綿あめなどの振る舞い、高校生ボランティアによる子ども向けワークショップも利用できるとあって、親子連れなど約100人でにぎわった。
東海地方を中心に約240店舗を展開するバロー(本社・岐阜県)と、松本のNPO法人「ホットライン信州」の共催。同社が愛知県などで行ってきた、賞味期限が近い食品の寄付を通じて、両者の縁ができた。店側はスペースのほか、赤飯と焼きたてパン各120個を提供。同団体がスタッフや寄付食材を出し、運営した。
バローグループでは「サステナビリティ推進室」を中心に環境保護やフードロス削減などに力を入れ、昨年から家庭の剰余食品を循環させる「フードドライブポスト」の常設設置も順次行ってきた。
今回の試みは、社会貢献はもちろん、他店との差別化になり、「にぎわい創出や、次世代の子どもたちに店を知ってもらうきっかけに」(バローホールディングス管理本部・秋元武室長)との期待も。誰もが集まりやすい店という場は、運営団体や利用する市民にもメリットとなり、3者の利益が合致した。
月1回の定期開催を予定。常設のキッズスペースにして、買い物中の預かりやイベント開催の場に─との構想もある。今後の開催予定はフェイスブック(「ホットライン信州」で検索)、TEL0120・914・994