土偶モチーフ人形焼き 塩尻のパン店イベントに合わせ発売

塩尻市の米粉パン店「ベーカリー・スリエ」(広丘郷原)が、平出遺跡(宗賀)で出土した土偶をモチーフにした人形焼きを作った。地域の盛り上げに一役買えればと、27、28日に同遺跡公園で開くライトアップイベントで発売する。
土偶などを題材に市が作った、無料通信アプリ「LINE(ライン)」スタンプのキャラクターの中から、親しみやすい顔を採用した。直径約6センチ、厚さ約3センチで、中身はつぶあん、クリーム、緑色大豆「あやみどり」で作ったずんだあんの3種。皮の米粉とあやみどりは市内産。
同店を経営する総合建設業の塩尻建友(宗賀)は、宗賀地区地域振興協議会「どんぐりプロジェクト♪」の企業メンバー。「地元の平出遺跡の土偶にちなんだ菓子を作りたい」と昨夏に着手し、焼き型の製造を富山県のメーカーに依頼した。
関係者によると、同遺跡の出土品をモチーフにした菓子は初めてといい、新たな塩尻土産になることも期待される。ベーカリー・スリエの有馬広子店長は「平出遺跡を多くの人に知ってもらうきっかけに。長く親しまれる菓子にもなれば」。
27、28日はイベント会場で、特別価格の1個100円で販売。29日以降は同店で販売(200~220円)する。人形焼きの名称を会場と店舗で募る。同店TEL0263・31・0266
イベントは「遺跡を彩る光の旅」と題し、復元家屋内外のライトアップや、土器などの展示をするナイトミュージアムがある。午後6~8時。入場無料。