【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#46 リジェネラティブ

「リジェネラティブ」(舌をかみそう、ではなく、かみました)。日本語で環境再生型農業のことです。今回も地味です。なんといっても土の中のことですから。私の自然農法の考え方ととても似ているので、勉強しはじめました。
とても良い教科書になる本が出ていました。ゲイブ・ブラウンという米国人農家が書いた「土を育てる自然をよみがえらせる土壌革命」です。「はじめに」で「一番の師は母なる自然。すべての命は土あってこそ」とあり、引き込まれるように読みました。
土の健康に欠かせない五つの原則が書かれています。第1「土をかき乱さない」、第2「土を覆う」、第3「多様性を高める」、第4「土のなかに生きた根を持つ」、第5「動物を組み込む」とあります。どれも自然農法の考え方にそっくりです。ちゃんと実証的に説明されていて、説得力がありました。足元の土を良くすれば環境も再生されます。
土壌環境の変化は最初にミミズの多さに現れるとあります。凍てついた土中でも微生物は生きていて、土壌を良くするようにしているとも…。
冬でも土中は活発だというなら、根も含めて信じます。以前、植物は足音を聞いて育つと聞きました。寒いけど、野良に出るようにします。
とても勉強になっただけでなく、なんで自然農なんてやってるの、と聞かれたときに説明できるようにまとめておきたいと思います。ご一読あれ~。