開智小6年3組 手作り「松本観光新聞」配布

松本市の開智小学校6年3組(30人)は2日、自分たちで作った「信州松本観光新聞」を松本駅お城口で配った。「新聞いかがですか?」と大きい声で利用客らに呼びかけ、手渡していた。
新聞はA4判カラー、12ページ。旧開智学校校舎や井戸水、今も残る昔の町名や松本城のライトアップなど、それぞれが注目した松本の魅力について1人1本記事を書いた。写真や4こま漫画も用いて見やすく工夫している。
新聞作りは、5年生から総合学習の時間に取り組んできた。目的は、コロナ禍で影響を受けた地域の活性化を図る、地域について理解を深め地元の愛着を育むなど。松本の観光に関する動画を見たり新聞記事を読んだり、市の職員から話を聞いたりしたほか、施設見学もして理解を深めた。
昨年大阪から転校してきた米田莉子さん(12)は「新聞作りを通して学校や地域のことを知れてよかった。自分たちで一から調べて作る取り組みが良いなと感じた」。担任の柿沼祐樹教諭(40)は「地元にいても知らない新たな発見もあったはず。大人になっても松本の魅力を忘れず、ここを離れてもまた戻ってきてくれたら」と話した。
配布は昨年末の松本城に続く2回目。今回は松本観光コンベンション協会の支援を受けて600部印刷し、前回の残りと合わせた1000部を配った。市の観光センターなどにも置く予定という。