鉛筆1本で表現 北ア描いた作品展

大町市の松本信用金庫大町支店で28日まで、白馬村北城の画家・大塚浩司さん(62)の作品展「えんぴつ1本で描いた北アルプス・白馬マウンテンアート展」が開かれている。両市村から見た厳冬期の北アをHBの鉛筆だけで描いた作品が並ぶ。
縦35センチ、横80センチほどのパノラマ構図をはじめ大小計16点を展示。人々が暮らす場所などから見た白馬三山や爺ケ岳といった山々を、白と黒との対比で精緻に描いている。
目を引くのは、同市内から見た鹿島槍ケ岳を描いた作品。北峰の肩にあるハート形の影が特徴的で、大塚さんによると、天候の条件がよければ午後に1時間ほど出現するという。「大町市民にもあまり知られておらず、もっとPRしてもいいのでは」
大塚さんは2019年から鉛筆画に取り組み、これまでに画集2冊を出版した。
大塚さんは「モノクロの鉛筆画で表現すると風景の良さが際立つ。世界中の人を引きつける風景が身近にあることを、再確認してほしい」と話す。
平日午前9時~午後3時。同支店TEL0261・22・1600