【なないろキッズ】 #82 就学前に通学路の確認を

この春に就学を控えているお子さんのいるご家庭では、そろそろ通学の練習を始める時期でしょうか。実際にお子さんと学校までの道のりを歩いてみましょう。
小柄なお子さんは、ランドセルの大きさ・重さにがくぜんとします。しかもランドセルだけではなく手提げかばんなどがある日もあるし、さらに雨の日は傘も差して歩くのです。傘を差して歩く練習では、風が強い場合も想定し、傘ごと飛ばされる可能性についても検討しましょう。
虫や小動物などに目が奪われやすいお子さんは、下校中に虫捕りに夢中になってしまったり、珍しい小動物を追っかけているうちに帰り道が分からなくなったりということもあります。
友達と話していると夢中になりやすいお子さんは、話しているうちに別れるべきところで別れることに気付かず、友達のうちまで行ってしまい、帰り道が分からなくなるということもあります。
通学路に用水路がある場合は、用水路関連のトラブルを具体的に想定して、やっていい行為とやってはいけない行為を伝えておきましょう。例えば風で帽子が飛ばされて用水路に落ちてしまっても、拾おうとして事故が起きてはいけないので、「絶対に拾わなくていい。そのまま捨てて帰る」と明言しておくとよいでしょう。
途中でトイレに行きたくなったときにどうするか、犬など苦手なものに遭遇してしまった場合はどうするか、不審者対策は|など、想定できる非常事態のマニュアルはいろいろ作って伝えておきましょう。
登下校時はさまざまなトラブルがあります。お子さんによっては、GPSのようなものを使うことを検討したり、学童・放課後デイサービスの利用を考えたり、しばらくは付き添いできるような態勢を考えたりすることも必要かもしれません。