
松本市の教室「こども絵画造形アトリエあーとりえ」(両島、村澤佐和子代表)は18、19日、年度末の作品展を市美術館(中央4)で開く。コロナ禍で3年ぶりの発表の機会とあり、子どもらは思い思いにイメージを膨らませながら、楽しく制作に取り組んでいる。
作品展のテーマは「マイワールド」。年長園児から小学6年生までの66人が、昨年末から制作してきた自由画と造形作品(箱工作)のそれぞれで、自分の好きなものや夢、世界観などを表現する。
2月のレッスンでは、靴の空き箱を使って自分の世界を創作。紙や端材、粘土などの素材を自由に使い、色とりどりの小さな菓子や家を置いた「お菓子の国」、飼い猫の特徴を捉えた表情やポーズもリアルな「猫の家」など、子どもらしい作品が目を引く。
「動く恐竜図鑑」に取り組む、島内小学校2年の小原颯馬(おはらそうま)君(8)は、恐竜の細かい特徴を表すため、マジックで絵を描いたプラバンの恐竜を置いたり、ひもでつり下げたりと工夫。「恐竜を立てる土台が難しかった」と言う。
指導する村澤さんは「1年間取り組むうちに創造力も身に付き、自ら手が動くようになってきたと思う」。コロナ禍当初はオンラインで講座を行うなど試行錯誤したが、春で5周年を迎え「子どもたちの力作を多くの人に見てほしい」と期待する。
作品展は、こども創作館で午前10時~午後5時(19日は3時まで)。入場無料。新年度からの生徒も募集している。詳細は教室のウェブサイトに。