【働くママ・パパ】ヘアサロン「ポルテ・ド・ボーテ」経営水野友美さん

ヘアサロン「ポルテ・ド・ボーテ」を経営する水野友美(ともみ)さん(38、塩尻市大門桔梗町)は、2人の女の子(小学1年、1歳5カ月)を育てる美容師です。自宅の一角を改装して店を始め6年目。仕事と家族との時間のバランスを取りながら奮闘しています。

家族がサポート開業決意

★義父の後押しで開業
水野さんは長野市出身。中学生になる頃、両親の地元塩尻市へ引っ越しました。
美容師を意識したのは中学生の時。友達の髪をアレンジしていた時に言われた「器用だから美容師に向いているんじゃない?」の一言がきっかけです。高校生になっても気持ちは変わらず、卒業後は長野市の美容専門学校で学び資格を取得しました。
卒業後は松本市内の美容室に就職。店長も経験しました。その間に結婚し、第一子の出産を機に13年勤めた会社を退職。子育てに専念します。
そんな中、友人や以前の常連客から「カットをしてほしい」と頼まれます。水野さんの気持ちをくんだ義父は子守を引き受け、開業を後押し。
「美容師として働けることがとにかくうれしくて、不安は全くなかったです。義父にそう言ってもらえて本当にありがたかったです」。2017年に店をオープンしました。

★仕事
店名の「ポルテ・ド・ボーテ」は仏語で「美の扉」。来店客が、さらに美しくなってほしいという願いを込めました。
店は1人で切り盛りしているので、お客からは「最初から最後まで面倒を見てくれ、髪の悩みなどの相談もしやすい。安心してゆったり過ごせる」と好評です。
自宅と職場が同じ建物なので、施術中に子どもが入って来るハプニングがあったことも。「めったにないことですが、びっくりしました。温かい目で見守ってくだったお客さまに感謝しています」

★仕事と育児の工夫
仕事は午前9時開始。お客の希望に沿いながらできるだけ早い時間から予約を入れ、午後6時には閉店して家族の時間を確保しています。
平日は主に義父母、土曜日は夫が子育てをサポート。予約が入らない時間帯は、次女と一緒に子育て支援センターで遊んだり、夕方は長女も連れて公園に出かけたり宿題を見たりしています。
次女が乳児の頃は、カットとカラー、パーマなどの施術を2時間以内に終わらせる工夫もしました。

★目標・夢
「とにかく仕事が楽しい!」と水野さん。子育てが落ち着いたらフルで働ける環境をつくること、子どもの長期休みに少し遠出をして、いろいろな経験や体験をさせるのが今後の目標と言います。
「夢は、曾祖父が暮らしていた外国の地に家族で旅行することです。子どもたちにとってもきっと良い経験になると思います」

営業時間は午前9時~午後6時。定休日は日曜(他は不定休)。予約・問い合わせはLINE(ライン)から。