
大町市大町のNPO法人キッズウィルは31日まで、運営する児童支援センターの敷地内にある畑の拡張費用の一部を、県共同募金会を通じて募っている。目標額は100万円。発達に特性がある子どもたちが利用する放課後等デイサービスで療育の一環として野菜を栽培しているが、手狭のため計画した。
利用者は現在、建物南側の十数平方メートルの畑で土作りから始め、キュウリ、ナス、トマト、オクラなどの夏野菜を栽培。収穫した野菜を漬物にしておやつなどで味わっているが、大人数での作業がしにくい上、野菜の品目や収量の拡大も難しく、敷地南東にある古い建物を壊して広げることにした。
拡張場所の土の入れ替えなどを含め、多額の費用がかかるため、地域・社会課題の解決に取り組む団体を応援する同募金会の、募金者が配分先を選べる「使途選択募金」に応募し、採択された。
センターの指導員は「進んで作業に携わり、苦手な野菜を食べられるようになったり、人との関わりが苦手な子が助け合えるようになったりし、達成感や自己肯定感を感じている子も多い」と評価。「畑の拡張で(同法人が運営する)他の施設に通う子どもたちも、農作業に携われるようにしたい」と話す。
募金方法は、同NPO運営の各施設に置いてある郵便振込用紙で振り込むか、県共同募金会のウェブサイトから。問い合わせは同NPO法人本部TEL0261・85・4055