
安曇野市穂高の碌山美術館は3月18~26日、展覧会「安曇野の工業技術-MONOZUKURIと美-工業製品に宿る精緻な美しさ」を、市穂高交流学習センターみらいで開く。安曇野工業会(47社)所属7社が製品を出展。19日、高校生以下を対象としたワークショップ(WS)「宇宙基地を作ろう」もある。
展覧会は、「安曇野で製造され世界的にも使われる工業製品は性能の高さに加え、研ぎ澄まされた美しさも持つ」と感じた美術館が工業会に呼びかけて実現。同館学芸員の濱田卓二さんは「製品を展示ケースに入れてスポットライトを当てるなど、美術館の展示技術を生かしたい」。
工業会総務部の部会長、斎藤裕史さんは「工業製品を美術品のように展示する発想は新しい。各社の技術や製品を地元の人に知ってもらえる良い機会。子どもたちが物作りに興味を持ち、将来地元で働き、安曇野が盛り上がるきっかけになれば」と期待する。
展示は午前9時~午後6時。安曇野本多通信工業、ハーモニック・ドライブ・システムズ、シーケイテック、アズミ村田製作所、GSYUASA、デンソーエアクール、山清電気が、「電気・光コネクタ」や、「波動歯車装置」など多彩な製品を並べる。入場無料。20、22日休館。
WSは19日午後1時半~3時。各社が提供する資材や端材を使って「宇宙基地」を作る。30人。要予約。参加無料。同美術館TEL0263・82・2094