“春ラン”うららかな陽気 駆け抜ける

陽光浴び仲間と力走 エントリー増ボランティアも活躍

「春の松本ランニングフェスティバル2023」(TOYBOX・MGプレス主催、実行委員会主管、信濃毎日新聞社共催)が11日、信州スカイパーク(松本市・塩尻市)で開かれた。大会は12回目(コロナ禍を受け20年は中止)。10キロとハーフマラソン(21.0975キロ)の2種目で、19歳以上の計1027人が完走した。
パーク内の陸上競技場が改修工事中のため、初めてやまびこドームが発着地点に。快晴で風もほぼない好条件の下、ランナーたちは春の日差しの中を駆け抜けた。
10キロ女子の部で1位になった田中綾子さん(安曇野市堀金烏川)は、昨年に続き2回目の参加。「ちょうどいい陽気で、とても気持ちよく走れた。結果も去年を上回ることができ、満足です」と笑顔を見せた。

「春の松本ランニングフェスティバル」当日の会場一帯は、朝から雲一つない晴天。気温もぐんぐん上がり、最高気温は20度を超えた。ランナーは自身の記録に挑んだり、参加者同士のコミュニケーションを楽しんだりと、それぞれの目的に向かい力走。給水や誘導などを担ったボランティアスタッフが大会を支えた。

国のコロナ感染対策の見直しなどを前に、昨年は県内在住者に限った参加条件を緩和し、エントリー数は200人ほど増えた。
ハーフマラソンのスタート前には、SAM松本チアダンス教室(小学生以下11人)と松本山雅チアダンス教室「グリーンスパーズ」(中学生以下2組計29人)が応援のパフォーマンスを繰り広げるなど、イベントとしての楽しみも徐々に復活。
コース上2カ所で給水係を務めた、同市のエクセラン高校ボランティア部1、2年生16人は、「頑張ってください」「ファイト!」などと元気に声援を送った。2年生の羽山実優部長(17)は「暑いくらいの陽気の中、長距離を走るランナーに頑張ってほしい一心で声をかけた。『ありがとう』と返してくれる人もいてうれしかった」。
実行委員長で長野陸上競技協会理事の白澤聖樹さん(52)は「うららかな日差しとたくさんの笑顔に、コロナ禍の制約を乗り越えて開催できる喜びを感じた。今後も信頼される大会を目指す」と話した。