「信州写真アカデミー・フォト写遊人」作品展 「生きる」テーマに

松本市の写真家、小笠原光彦さん(78、梓川倭)が主宰する写真教室「信州写真アカデミー・フォト写遊人」は3月22~26日、作品展「生きる時の流れ」を市梓川アカデミア館(同)で開く。小笠原さんと受講生32人が撮影した風景や人物、動・植物、建造物など77点を展示する。
「生きる」をテーマに2007年から毎年開き、17回目。
木祖村の冬の「あやめ公園池」を写した熊谷志おりさん(58、筑摩)の「冴(さ)ゆる季節」は、雪景色の中で水面に映える木々の表情が、神秘的な雰囲気を醸し出す作品。
夜の善光寺とその上空を「比較明合成」の手法で表現し、星の光跡が印象的な片山貴文さん(48、島内)の「信仰の夜」、水殿ダム(安曇)近くの華やかさが残る葉桜を捉えた塩野﨑孝子さん(72、清水)の「薫る風」など、個性豊かな作品が並ぶ。コンテスト受賞作10点もある。
小笠原さんは冬の早朝、遠くに望む北アルプスを背景に松本城を収めた「平穏な日び」など3点を出品。「森羅万象には『生きる』波動が存在する。それらを独自の感性で表現した、見応えのある作品を存分に楽しんでほしい」と話す。
午前10時~午後5時(最終日は4時)。入場無料。