安曇野ジャンセン美術館 バンクシーと現代アート展

安曇野市穂高有明の安曇野ジャンセン美術館は29日まで、「バンクシーと現代アート展」を開いている。反戦や社会風刺を描き、謎のアーティストとして世界に知られるバンクシーのシルクスクリーン作品や、奈良美智(よしとも)さんら現代アート作家7人の作品を展示している。
メイン会場は2階の第3展示室。槍やおのを持った昔風の狩人たちが現代のショッピングカートを追い立てている絵や、覆面姿で武器の代わりに花束を投げようとしている男の絵など、バンクシーの14点が並ぶ。
バンクシーが額に仕込んだシュレッダーが作動して一部細断されたことで知られる風船と少女を描いた作品は、赤いハート形の風船の絵と、金色の風船の絵を展示している。
第3展示室内の現代アート作品は、特徴的な目の少女を描くことで知られる奈良さんのオフセットポスターなど4人分が並ぶ。
喫茶室にはイラストレーターのイリヤ・クシノブさんが少女を描いた吹き付け印刷作品など3人分が並ぶ。
スタッフの一人は「ジャンセン目当ての来館者に、『ここでバンクシーも見られるとは思わなかった』という反応がある」と話す。
午前9時~午後4時半(受け付け)。高校生以上1100円、小中学生660円。ジャンセンの常設展も鑑賞できる。同館TEL0263・83・6584