
松本市の松本光明幼稚園(女鳥羽1)に通い、今春小学校に進む中田こなつちゃん(6、北深志)が5日、病気などで髪を失った人のウィッグ(かつら)に使ってもらおうと、生まれてから伸ばし続けてきた70センチ余の髪を自宅で切った。「ヘアドネーション(髪の寄付)」と呼ばれる活動だ。
きっかけは美容師の母・百合子さんの提案。自身も昨秋、寄付用に髪を切った。「人のために何かするのは貴重な経験になるはず」。賛同する父の将志さんも髪を伸ばしており、百合子さんが2人の髪をカットした。
こなつちゃんの髪は半分以下の30センチほどに。将志さんは「娘の髪のケアは大変だったが、手伝うのは楽しかった」と少し寂しそう。こなつちゃんは「長い髪も好きだったけれど、すっきりした。(自分の髪が)誰かの役に立てばうれしい」。