
「笑顔になるみずほ友達大好きみずほみんな仲良しみずほ保育園」
塩尻市みずほ保育園(長畝)から聞こえてくるのは、園児100人と職員20人で作った「みずほほいくえんのうた」だ。昨秋に完成し、園児らが散歩中に自然と口ずさむなど、すっかり親しまれている。24日の卒園式でも大きな声で響かせる。
童謡や唱歌を歌うことに力を入れる同園では本年度、古里に愛着を持ち、園で培ったことを大切にしてほしい|という思いから「園の歌」を作ることに。
子どもたちに園のイメージを尋ね、出てきた言葉を紡いで歌詞を作り、年長担任の保育士・木下沙希絵さんが曲を付けた。昨年9月に完成し、先に覚えた年長児が年中・年少児に教えるなどし、運動会でお披露目した。
言葉がうまく出ない小さな子も歌えるようにと、太鼓の音をイメージして加えた「ドンカカカッカ」という部分は、園児らが太鼓をたたくようなしぐさをするようになり、楽しそうに体を動かす。
年長の塩沢野々花ちゃん(6)は「『笑顔になるみずほ』っていうところが好き」、横山玲皇(れお)ちゃん(6)は「太鼓をたたくところが楽しい」。
職員が代わっても歌い継いでほしいと、額装した歌詞に楽譜も付けた。今井佳枝園長は「何かの折に思い出して口ずさんだり、園での生活を懐かしんだりしてもらえればうれしい」と話している。