
今春、小学1年生になる松本市梓川倭の山本悠真君(6)が3月26日、生まれて初めて散髪をした。伸ばし続けた髪の長さは約80センチ。長髪は女の子に間違われることもあり「嫌だった」が、いざ切るとなると寂しさも。りりしいショートヘアに仕上がり、「ピカピカの1年生」に成長する。
姉のゆいかさん(10)が、生まれてから3歳の七五三の祝いまで髪を伸ばし続けたため、それをまねた悠真君。
母・はるかさん(32)によると、迎えた3歳の七五三は、祝いの際に撮影した紋付きはかまに、ちょんまげというスタイルが「格好良かった」ため、髪は次の祝いの5歳をめどに伸ばすことに。
次第に長髪が目立ち始め、周囲からは「ヘアドネーション(髪の寄付)のためでしょ」と言われるようになったという。
悠真君は、6日に梓川小学校の入学式を控える。毎日の洗髪や乾燥などにかかる時間を省き、「学校生活に備えてほしい」という、はるかさんの願いから、小学生になるのを機に髪を切ることに。
この日、はるかさんの行きつけの市内の美容院を家族と訪れ、初めて鏡の前に座った悠真君は「緊張する」。母と姉、父・隆二さん(40)が少しずつはさみを入れた後、美容師が「マッシュ系のショートスタイル」に仕上げた。
切った髪は両親が保管し、進学や成人した時など、悠真君の節目で筆にして本人に贈るほか、ヘアドネーションに使うことも考えているという。
はるかさんは「別人みたい。これからは小学生として、新たな気持ちで頑張ってほしい」。悠真君は「頭が軽くなった。ちょっとうれしいし、ちょっと寂しい」と話した。