【働くママ・パパ】松本で英会話教室を夫婦で営む オーレアリー・ユキさん

無理せず「同時進行」で

ニュージーランド出身の夫オーレアリー・ジェイソンさん(45)と松本市の英会話教室「リトル・レッド・イングリッシュスクール」(寿小赤)を主宰するユキさん(35)は、長女(5)と長男(1)を育てるママです。今の仕事を選んだ理由、子育てと仕事の工夫などを聞きました。
★起業まで

ニュージーランド出身の夫オーレアリー・ジェイソンさん(45)と松本市の英会話教室「リトル・レッド・イングリッシュスクール」(寿小赤)を主宰するユキさん(35)は、長女(5)と長男(1)を育てるママです。今の仕事を選んだ理由、子育てと仕事の工夫などを聞きました。

★起業まで

ユキさんは福岡県生まれ。父親の転勤で九州や関東地方近郊を転々とし、県内では塩尻、木曽、飯田で暮らしました。塩尻市では小学6年から松商学園高校(松本市)を卒業するまで7年間過ごしました。
高校では特進コースで勉強に励み、そこで人生を変えるような出会いがありました。「快活な英語の先生で、音読の楽しさを教えてもらいました。練習すればするほど今まで言えなかったことが言えるようになる。魔法のようでした」
卒業後は群馬大教育学部に進み、美術を専攻します。しかし、もっと専門的な学びをと、中退して京都造形芸術大(現・京都芸術大)へ。ここで本格的に絵を学びます。
1年生の時に絵を描くため動物園に行ったことをきっかけに、そこでボランティア活動を休日に始めます。子どもと触れ合う充実感を味わい、卒業後は学習塾に就職。より確かな指導方法を学ぼうと、通信教育を受け教員免許を取得します。
仕事にやりがいを感じていましたが、夜遅くまでの指導や授業後の研修などで体調を崩し、正社員をやめて講師になります。将来に不安を感じながら働く中、ふと高校時代の恩師を思い出し「自分もあの先生みたいになりたい」という気持ちが強くなります。フルタイムの教員ではなく、夜遅くまでの塾でもない、自分の体力に合わせて英語を教えられたら|。
同じ教育業界で働いていた夫との結婚を機に「2人でやってみよう」と2018年、自宅で教室をスタートしました。

★自分で決める働き方

「自宅と職場が一緒だと線引きできないという人もいますが、私は仕事も家事も育児もその時々で必要なことを行うやり方が合っていました。それは会社勤めをして人と一緒に働き、自分の身の置きどころを考える経験をしたことが影響しているからかもしれません」
スクールでは英語のほか塾講師の経験を生かし、算数、数学、国語、理科、小論文なども教えています。「できたから楽しい、楽しいからもっと学びたい、ということを教えていきたいです」
自営業の良いところは、働き方を自分で決められること。それがやりがいにつながっていると言います。週3回、午後4時以降は仕事、家事、子育ての三つが重なります。そこは無理せず、子育てサポートを利用しています。
「家事や育児は手伝う、手伝われることではないと思いますが、女性にありがちなのが頑張り過ぎてパートナーを責めてしまうこと。もしかしたら自ら忙しくしている場合もある気がします」
例えば家族は望んでいないのに、毎日ごちそうを作って「大変、私ばっかり」と思うケース。「だから私はよく夫に『やり過ぎていることはある?』と聞いています。的確な答えは返ってはこないですが、考えるきっかけにはなっています」
将来は「植物を育てるおばあちゃんになりたい」と園芸も勉強しているユキさん。「野菜などを作り、自分で循環させていくことにも興味があります」

ユキさんは福岡県生まれ。父親の転勤で九州や関東地方近郊を転々とし、県内では塩尻、木曽、飯田で暮らしました。塩尻市では小学6年から松商学園高校(松本市)を卒業するまで7年間過ごしました。
高校では特進コースで勉強に励み、そこで人生を変えるような出会いがありました。「快活な英語の先生で、音読の楽しさを教えてもらいました。練習すればするほど今まで言えなかったことが言えるようになる。魔法のようでした」
卒業後は群馬大教育学部に進み、美術を専攻します。しかし、もっと専門的な学びをと、中退して京都造形芸術大(現・京都芸術大)へ。ここで本格的に絵を学びます。
1年生の時に絵を描くため動物園に行ったことをきっかけに、そこでボランティア活動を休日に始めます。子どもと触れ合う充実感を味わい、卒業後は学習塾に就職。より確かな指導方法を学ぼうと、通信教育を受け教員免許を取得します。
仕事にやりがいを感じていましたが、夜遅くまでの指導や授業後の研修などで体調を崩し、正社員をやめて講師になります。将来に不安を感じながら働く中、ふと高校時代の恩師を思い出し「自分もあの先生みたいになりたい」という気持ちが強くなります。フルタイムの教員ではなく、夜遅くまでの塾でもない、自分の体力に合わせて英語を教えられたら|。
同じ教育業界で働いていた夫との結婚を機に「2人でやってみよう」と2018年、自宅で教室をスタートしました。

★自分で決める働き方

「自宅と職場が一緒だと線引きできないという人もいますが、私は仕事も家事も育児もその時々で必要なことを行うやり方が合っていました。それは会社勤めをして人と一緒に働き、自分の身の置きどころを考える経験をしたことが影響しているからかもしれません」
スクールでは英語のほか塾講師の経験を生かし、算数、数学、国語、理科、小論文なども教えています。「できたから楽しい、楽しいからもっと学びたい、ということを教えていきたいです」
自営業の良いところは、働き方を自分で決められること。それがやりがいにつながっていると言います。週3回、午後4時以降は仕事、家事、子育ての三つが重なります。そこは無理せず、子育てサポートを利用しています。
「家事や育児は手伝う、手伝われることではないと思いますが、女性にありがちなのが頑張り過ぎてパートナーを責めてしまうこと。もしかしたら自ら忙しくしている場合もある気がします」
例えば家族は望んでいないのに、毎日ごちそうを作って「大変、私ばっかり」と思うケース。「だから私はよく夫に『やり過ぎていることはある?』と聞いています。的確な答えは返ってはこないですが、考えるきっかけにはなっています」
将来は「植物を育てるおばあちゃんになりたい」と園芸も勉強しているユキさん。「野菜などを作り、自分で循環させていくことにも興味があります」