子育て中のマナーを本に

松本市の「好生館マナー研究所」代表で、アルプス女性企業家会議会長を務める青木孝子さん(67、開智1)は3月21日、初めての著書「マナーのススメ」を自費出版した。2006~19年、県内の園児を持つ保護者向けの情報誌「おさなご」に執筆したものを一部修正、子育てに大切なマナー38編を盛り込んだ。
「心をつなぐあいさつ・言葉」「心を育てる・整える」など6章で構成。第1章「ルールとしつけ」では、子どもにセルフレジ、ATMを扱わせ、その後ろに多くの人が並んでいた事例を解説した。
「並ぶ人の中には急いでいる人もいる。子どもがやりたいからと自分中心に振る舞うのではなく、周りの人たちのことを考えることが大切。親は良い手本を見せて」などと紹介している。
他にもさまざまな事例を挙げ、親の振る舞いや子どもへの接し方などを伝えている。箸の持ち方やのし袋の種類、書き方といった基本的なマナー、「IT時代の子育て」といったコラムもある。表紙やイラストは、長女の仁美さんが担当した。
青木さんは05年、同研究所を設立。マナーを広めようと講座を開き、講師を育成してきた。マナーは人に対する温かい思いやりといい、「子育ては親だけでなく大人みんなでしていくことが大事。いろいろな事例を参考にして」などと話している。
B5判、173ページ。1320円。県内平安堂全店などで扱う。長野県民新聞社TEL026・227・0771