
「ゆるっとあったかく、にやっと笑える」をコンセプトに活動する松本市のイラストレーター塩原史恵さん(29、並柳)の作品展が29日まで、パンと食事の店「角松屋」(大手4)で開かれている。昨秋から本格的に活動を始め、展示は今回が初だ。
10~30センチ四方のアクリル画が全13点。3匹の犬をモチーフとした塩原さんのオリジナルキャラクター「GOODOGs」、同店で販売するキャロットケーキやフランスパン、コーンブレッドなどがポップに描かれている。
キャラクターなど描くものすべてが丸みを帯びているのも、ゆるさの一つ。表情やしぐさは、とぼけていたり口の周りに食べかすをつけていたり。「つい笑ってしまう、気持ちが和らぐイラストを描きたい」と塩原さん。
子どもの頃から絵を描くことが好きで、兄、姉の3きょうだいでよく漫画を書いて遊んでいた。転機は20歳のとき。働いていた市内の老舗パン店「スヰ(い)ト」で、店に掲示するお薦めボードを任され、久しぶりに描いた絵が仲間に喜んでもらえ「改めて絵を描く楽しさを感じた」。
以来、ポップ作りやパッケージデザイン、同店のグッズのイラストなどを担当したり、知人が開く店のロゴやイラストを任されたりと活動の幅を広げてきた。デザインしたイラストがTシャツなどの商品になったときは「信じられないくらいうれしかった」と話す。
夢は、オリジナルキャラクターのグッズを作り販売することだ。「見る人が温かい気持ちになってくれたら。パンも絵も楽しんで」
日月曜定休。午前10時~午後5時。問い合わせはインスタグラムのメッセージから。