
安曇野市の写真家、石田道行さん(61、三郷温)の呼びかけで毎年開くプロ、アマ混合の写真展「あづみの写真交流展十人十色」が4月23日まで、市豊科近代美術館で開かれている。近隣の写真家に加え、滋賀県や東京都などからの参加もあり、13人が出展。同館での展示は初めてで、出展者たちは新しい出会いも楽しんでいる。
同展は2019年から年に1度、市内の別会場で開いていた。共通のテーマは決めず、それぞれの個性を発表する場とし、出展者も固定化しないのが特徴。出展者同士が学び合ったり、来場者と交流したりと、人のつながりを大切にしている。「見に来た人が次の回の出展者になるケースもある」と石田さん。
今回は6人が初参加。そのうちの一人で地上の風景と星を一緒に撮影する星景(せいけい)写真家の大西浩次さん(長野市)の展示スペースは長い回廊。その特徴を生かし、巨大なタペストリー6点にプリントして飾った。北アルプス白馬岳の上に大きな天の川がかかる写真など、迫力満点で、来場者の目を引いている。
同じく初参加の聖人(きよひと)さん(朝日村針尾)はポートレートを展示。「ポートレートには、自分で演出できる楽しさがある」と話し、白馬村でウエディングドレスをまとったモデルと馬が寄り添う写真などを発表。そのときのドレスも並べてある。
午前9時~午後5時(23日は3時)。同展のみの入場は無料。同館TEL0263・73・5638