麻倉美術部が「アートレシピ」作成

大町市大町の芸術や工芸の発信拠点「麻倉Arts&Crafts」に集う美術・工芸作家でつくる「麻倉美術部」は、「麻倉アートレシピ」と題した冊子を発行した。部員らのアイデアあふれる作品の作り方を数多く掲載。手にした人の創作心を刺激し、ものづくりを楽しんでもらおうと計画した。
部員や、交代で麻倉の店番をする「倉番」、麻倉を活用する団体など、24の個人と団体が“レシピ”を持ち寄り、写真入りで掲載。料理レシピ本のようなデザインで、ページごとにレイアウトが異なり、見るだけでも楽しい冊子だ。
張り子で作る動物の形をしたお守りや、膨らませた風船の表面に和紙を張って作るランプシェード、タンポポの綿毛を使ったアートなど、個性的な作品がずらり。アロマオイルの楽しみ方や、詩の作り方、歌のハモりのこつを紹介したページも。これまでに麻倉で制作、展示されたインスタレーション(空間美術)の作り方なども載せている。
企画編集に携わった関係者は「手元に置いてわくわくしてほしい。たくさんの人が麻倉に集まり関わっていることも知ってもらえたら」と話す。
冊子は、県が文化芸術の支援に昨年度発足させた組織「信州アーツカウンシル」の助成を受けて作成。2千部発行し、麻倉に置いている。営業は木~日曜午前11時~午後5時。麻倉TEL0261・85・2139