【ガンズリポート】マッチレビュー 7節・16日山雅3-4沼津

点取り合うも初黒星

今季のホーム初白星を目指した山雅だったが、逆にリーグ初黒星を喫した。点を取り合う展開で、攻撃面はレギュラー争いでしのぎを削る選手が結果を出し、厚みを示した。

レギュラー争いで攻撃に厚み 手応えと覚悟

前半の2得点に絡んだのはFW榎本樹。先発は4試合ぶり。この日は初めて右サイドで起用された。
「練習では右でプレーする機会が多く、連係は取れていた」。敵陣深くから上げたクロスがFW小松蓮の頭にぴたりと合い、1点目が生まれた。
前半終了間際には自身の今季初ゴール。右CKをゴール前で待ち構え、MF菊井悠介のボールを高い打点のヘディングで合わせた。
「個人の結果としてはよかったかな。どんなポジションでもやるべきことをやる。ぜいたくは言ってられない」と、手応えと覚悟を口にした。
後半の3点目は、DF山本龍平がDF下川陽太の右クロスを頭でたたき込んだ。今季初先発だった前節にアシストを記録した勢いに乗り、プロ5年目の初ゴールを決めて「やっと、という思い」。レギュラー定着に向け、「ライバルがいるので、一瞬たりとも気を抜けない」と表情を引き締めた。
霜田正浩監督は、シーズン序盤はチーム力の底上げを図る意味で「調子のいい選手を信じて使う」考えだ。この日は「榎本が右もできれば、プランは広がる」と喜んだ。
一方で守備は、結果として稲福卓、國分龍司の若手MF2人を投入した直後に2失点し、逆転を許した。次戦は1週空いて29日。チームづくりの成果と課題が入り交じる敗戦を糧に、長めの準備期間を生かしたい。