アルペンルート開通でにぎわい

北アルプス立山連峰を貫き、大町市と富山県を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」が、4カ月半の冬季閉鎖を終え全線開通した。入国制限が緩和され、初日の4月15日から外国人観光客らでにぎわい、富山県の室堂ターミナル近くでは道路の除雪でできた巨大な雪壁の間を歩く「雪の大谷ウォーク」(6月25日まで)を楽しむ姿が見られた。
雪壁は例年より低いものの、最高点で13メートル(15日時点)。訪れた人はそびえる雪壁に歓声を上げ、スマートフォンなどで写真に収めていた。
ウォーク開催30回目の今年は、雪壁をスコップで掘り進み新しい道を作る催し(5月21日まで)などがある。
室堂ターミナル屋上と立山自然保護センターを結ぶ通路を除雪してできた「雪の回廊」は“ミニ雪の大谷”。昨年の開通時は高さ9メートルあった雪壁は、今年は7メートル(15日時点)と低いものの、迫力は満点だ。
今年は黒部ダムの竣(しゅん)工(こう)60周年。6月以降、ダムのレストハウスや大町市街地で「映画『黒部の太陽』ロケ地秘蔵お宝企画展」などの記念イベントが予定されている。