【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#51 スクワット300回、マット100枚完了

播種100枚完了しました!高らかに大きな声で言っちゃいました。水稲栽培の序盤の大仕事です。田んぼ5反(50アール)分の育苗マットできました。
準備は、春先の脱芒(のぎ取り)から始まります。もみに付くヒゲのようなのぎを遠心分離機のような機械にかけて取ります。家庭用餅つき機で代用する人もいます。
次に温湯消毒。60度のお湯に7分間漬けます。慣行栽培のような農薬を使わずに、稲の8割ほどの病気を防ぐことができます。
次は芽出しです。13度の水に浸し、毎日水を換えて6日間。もみが膨れてはと胸のようになります。播種前日の午後3時、2分ほど洗濯機で脱水し、新聞紙で包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保管します。播種前にこれだけのことをします。
地元のJAさんは3000枚の育苗マットを請け負うのだそうです。機械は最新鋭でしょうが、気が遠くなります。
私たちは義理の父から受け継いだ「ばらまき機」で播種します。最初にマットに床土を広げて整えます。次に種もみをバラバラとまきます。その上に覆土をして出来上がりです。ひと工程ごとマットを地面に置いて、次の作業に移ります。1枚のマットを完成させるまでに3屈伸ですから、100枚でヒンズースクワット300回ですね。
育苗プールに設置してマットの肩のところまで水を入れ、保温シートをかぶせて、その後温泉ダッシュ!本日の作業終了です。