手仕事の美の源流たどる特別展

松本市美術館(中央4)で特別展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」が開催中だ。19世紀後半の英国から始まった、生活を彩るテキスタイル(布地や織物)や家具、宝飾品などさまざまな手仕事による美の源流をたどっている。6月4日まで。
「モダン・デザインの父」と呼ばれた詩人で芸術家のウィリアム・モリス(1834~96年)をはじめとする英国の作家や、20世紀を代表する米国の建築家・フランク・ロイド・ライト(1867~1959年)のガラス作品など約170点を展示。
モリスが天然素材と手仕事にこだわり制作したインディゴ染めの木綿「いちご泥棒」や、米国のガラス器製造会社「ティファニー・スタジオ」のベストセラー商品「三輪のリリィの金色ランプ」、中世の教会とは違う方法で建築物と装飾ガラスを統一させたライトのステンドグラスなど、多彩な作品が並ぶ。
「アーツ・アンド・クラフツ」運動は、産業革命による近代化や大量生産で失われつつあった自然や手仕事の良さを生活に取り戻そうと、英国のデザイナーや建築家らで発展し、欧米や日本に波及した。
松本市街地で5月に開くクラフトイベント「工芸の五月」にもつながる内容。担当学芸員の稲村純子さんは「日常にある美を、いろいろな角度から楽しんでもらえたら」と話す。
午前9時~午後5時。月曜休館(5月1日は開館)。大人1200円、大学高校生と70歳以上の松本市民800円。同館TEL0263・39・7400