国際コンテスト 兄弟で受賞 大好きな生き物描く

松本市県2の荒井結(ゆい)人(と)君(12、清水中1年)と樹人(みきと)君(9、清水小4年)兄弟の絵が、都内の教育事業社主催の国際コンテストでそろって受賞した。あふれんばかりの「好き」の気持ちを込めて描いたら、本人たちもびっくりの入賞。作品は、ウェブ上の仮想美術館「世界しあわせミュージアム」に展示中だ。
コンテストのテーマは「あなたが、あなたの国で感じる『幸せな瞬間』」。絵や作文、映像などさまざまな表現作品が、世界15カ国から約160点寄せられ、結人君と樹人君の作品は受賞9作品の中の2作品に選ばれた。
結人君は恐竜が大好き。受賞作には、恐竜や恐竜時代の空や海の生き物が、100体以上描かれている。「化石からは皮膚の色が分からないので、自由に描ける」と、ティラノサウルスなど“有名どころ”を中心に、思い描いた色で表現した。
結人君は、小学4年生の10月から毎日1体ずつ、恐竜の絵と特徴を、60ページの大学ノートに書き続けている。ノートは4月、16冊目に突入した。図鑑の恐竜だけでは物足りず、ネットで海外サイトを調べ、日々、新しい恐竜と出合っている。「恐竜の姿が好き。みんな違うから」
一方の樹人君は、昆虫など小さな虫が大好き。休みの日は屋外で虫探しに熱中する。
受賞作で描いたのは昨夏、市内の四賀地区で見つけたサワガニの母親と赤ちゃんの様子。カニのごつごつした感じを出したいと、和紙のちぎり絵にした。
「カニのお母さんは苦しそうに見えたけど、子ガニを守るんだ、育てるんだという気持ちが伝わってきた」と、感動をそのまま絵にした。
「昆虫を怖いとか気持ち悪いと思ったことがない。その虫のことをよく知らないから『怖い』とか思うんじゃないかな」
コンテストは、株式会社ウトックと一般社団法人あそび庁が開催。サイトは「世界しあわせミュージアム」で検索。