食堂で気楽に途上国支援

発展途上国の生産者の経済的自立や、環境に配慮した生産などを目指し、適正な価格で長期的に取引する「フェアトレード」。5月の世界フェアトレード月間に合わせ、松本市梓川梓のこだま食堂は、5月中に店内で飲食や買い物をすると、途上国へお金が寄付されるキャンペーンを行う。
こだま食堂は、普段からフェアトレードのスパイスを使ったカレーやコーヒーなどを提供し、雑貨などの商品も扱う。
今回は、認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(東京)が主催する「フェアトレードミリオンアクションキャンペーン2023」に参加。期間中、参加店で商品を購入したり、SNSに「#fairtrade2023」と付けて投稿したり、フェアトレードにまつわる行動をしたりすると、「1アクション=1円」として、中南米の生産者による気候変動対策プロジェクトに、協賛企業からお金が寄付される。
店主の児玉陽子さん(52)は「日本のフェアトレードの市場規模は外国と比べ格段に小さく、認知度を上げたい。おいしく食べることが支援になる、という軽い気持ちで来てもらえたら」と話す。
児玉さんは近く、カレーの作り方と合わせ、フェアトレードやSDGsなどを解説したオンライン動画講座を、有料サイトで配信する予定という。
期間中は、飲食と商品の価格が5%引きに。午前11時半~午後3時、火~木曜休み(5月4日は営業、8日は休み)。詳細は同店のインスタグラム=こちら。こだま食堂TEL0263・78・3958