信大交響楽団OB・OG 二つの演奏会

コンサートのチラシを前にビオラを弾く和食さん

学生オーケストラ「信州大交響楽団」のOB、OGによる二つのコンサートが、大型連休中に松本市島内の市音楽文化ホールで開かれる。

アマディス弦楽四重奏団 50周年祝い 5月4日

OB4人の「アマディス弦楽四重奏団」の結成50周年記念コンサートは4日、小ホールで開く。過去に演奏した得意曲と、初挑戦の計5曲ほどを披露する。
メンバーは、医学部在学中に信大交響楽団に所属した和食(わじき)正久さん(72、長野市)、中野知幸さん(奈良県)、石川悟さん(茨城県)と、学外から参加した大坂和彦さん(横浜市)。
4人は1974年、初コンサートを松本で開催。3年ほど活動したが、各人が仕事のため県内外に散って休止した。2007年に活動を再開し、年2、3回の演奏会を重ねてきた。
学生時代から、あまり演奏されない弦楽四重奏曲を選んできたという。今回は初コンサートでも奏でたショスタコービッチ「第8番」から1、4、5楽章を取り上げ、ベートーベン「第11番」全楽章には初めて挑む。
楽団名は「アマです」を格好良く発音。アマチュアでも素晴らしい演奏を|という思いからという。和食さんは「気の合う仲間で続け、節目の演奏会を迎えられた。各自の個性が現れるカルテットは楽しい」と話す。
午後2時開演。入場料500円。全席自由。問い合わせは中野さんにメール(tonarino@10106.net)で。

OBOGオケ第5回演奏会 20~70代約100人 5月6日

前回の公演(2017年)

「OBOG第5回演奏会」は6日、メインホールで開く。県内外から集う、20~70代の約100人によるオーケストラが、青春時代を懐かしみながらハーモニーを奏でる。
チャイコフスキー「交響曲第5番」、ボロディンの歌劇「イーゴリ公」序曲のほか、金管アンサンブルが4曲を演奏。指揮はOBで、医師から指揮者に転身した石毛保彦さん(東京都)。
信大交響楽団は、1960年代にアンサンブルから始まったとされる。OBOG演奏会は2006年、元人文学部助教授で同楽団の顧問を長年務めた小松敬明さん(松本市)の定年退官に際し、300人が集まって開いたのが最初。
その後3~4年に1度、毎回参加者を募って開き、今回は20年の予定がコロナで延期になり、3年越しで実現した。
事務局長でチェリストの北沢加奈子さん(小諸市)は「年齢は違っても、学生時代に同じ部室で練習した、共通の思い出がある仲間たち。当時に思いをはせながら、楽しく過ごしたい」。
午後1時半開演。入場無料。問い合わせは北沢さんTEL090・1404・4284