ウクライナにまき風呂贈る

「ただ単純に寒いだろうからと。特に子どもには、あの寒さは厳しいと思う」。こんな純粋な気持ちだけだ。
松本市梓川倭の輸入業「24365(にーよんさんろくご)」社長の山田洋祐さん(38)は、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに、持ち運びができる「まき風呂」2台を贈ることにしている。
ガス、電気を使わず、災害時に役立つほか、レジャー用品としても「面白そう」と昨年12月、オーストラリアのメーカーと代理店契約を結び、輸入を開始。同時に「何かできないか」と、常々模索していたウクライナ支援の具体策として、この風呂を使うことを思いついた。
風呂はウクライナ大使館を通じ、今月下旬に同国に送る計画だ。山田さんは「人間は過酷な状況の中でも、温かい風呂に入れば笑顔になれる。ウクライナでもそうなってほしい」と願っている。