「地域猫活動」拡大願いイベント

「地域猫活動」を多くの人に知ってもらい、かわいそうな野良猫が増えないようになってほしい─。松本市の清澤美佐さん(32、今井)は21日、そんな願いを込めてチャリティーイベントをワンズルーム440(今井)で開く。
2年前に越して来た清澤さん。周囲には栄養状態が悪くて目が開かなかったり、骨折したりした20匹ほどの野良猫がいて、新築の家は網戸が破られふん尿の被害を受けた。
さらに長女が引っかかれてけがをしたこともあり、市の相談会に参加。飼い主のいない猫を放置するのではなく、地域住民が理解、協力し合いながら「地域猫」として適切な飼育管理と見守りをする「地域猫活動」を教わり、市内で活動している団体や不妊去勢手術の補助金制度などを紹介され、活動を始めた。
捕獲器で猫を捕まえて手術をし、決まった時間と場所で餌やりなどを続ける一方、活動をチラシや回覧板で地域に周知した。すると「今までかわいそうと思って餌をやっていたが、数が増えて悩んでいた」などの相談が寄せられるようになったという。
餌代や治療費などもかかるため寄付を募ったり、知人らの協力を得ながら猫の里親や預かりボランティアを募ったりしているが、自身も2人の子どもがいて「これ以上は手を広げられない」という。
清澤さんは「地域猫活動をしている人はたくさんいるが、知らない人はまだ多い。少しでも多くの人に知ってほしい」と話している。
イベントは午前10時~午後3時。チャリティーグッズ販売などを予定。活動など詳細は = インスタグラム